
FNNの世論調査で突きつけられた数字はあまりにも残酷だった。
中道改革連合の新代表に小川淳也氏が就任したことで「イメージは変わったか」との問いに81%が「変わらない」と回答している
さらに今後については「再び公明と立憲に分かれた方がいい」が52%
つまり、過半数の国民がこの新党の存在そのものに疑問を投げかけている。
この数字を見てやっぱりそうだよねと思わずうなずいてしまった。
反省なき船出に国民は冷めている
小川新代表は就任会見で「邪心に満ちた解散」と高市政権を激しく批判した。
勇ましい言葉だった。
けれど、多くの有権者が聞きたかったのは与党批判ではなく、なぜここまで負けたのかという率直な総括だったはずである。
落選した議員たちへの謝罪も、支持者への説明も、驚くほど薄かった。
責任者である野田佳彦氏や安住淳氏はすでに退陣し、反省の言葉を述べる人が誰もいないまま、新体制だけが発足してしまった。
もっと不思議なのは、野田氏がブログに「自民党にガチンコ勝負で負けたという実感はありません」と書いたことである。
自民316議席に対し、中道は49議席。
立憲系に至っては、自民の比例名簿不足による「おこぼれ」を差し引けばわずか14議席。
この圧倒的な数字を前にして、負けた実感がないと言い切る感覚が、わたしには理解できない。
現状認識がここまで甘いことこそが、有権者の信頼を失い続けている最大の原因ではないだろうか。
悲劇のヒーローにはなれない現実
SNSでは、落選議員たちが議員会館や宿舎を引き払う辛さを訴えている。
その苦しみは本物だろう。
ただ、一般の国民から見れば、月額30万円も40万円もする物件を格安で使っていた人が、落選して明け渡すのはごく当たり前のこと。
同情を求める姿勢と、国民感覚とのあいだには深い溝がある。
自民からの「おこぼれ」で比例復活した議員が「議席が天から与えられた」と投稿して炎上したのも象徴的だった。
天からではない、自民党の名簿不足という偶然からもらった議席である。
朝日新聞やNHKが立憲系の小選挙区当選者7人を「7人の侍」と持ち上げていたが、当の泉健太議員本人が「アホいうたらいかんよ」と一蹴している。
ネットでも「7人の落武者だろ」と総ツッコミ。
オールドメディアと世論の温度差が、ここまであからさまに表れることも珍しい。
わたしは個人的に、今回の代表選では泉氏が再登板した方がまだましだったと感じている。
冷静に現実を見据えるあの姿勢こそ、今の中道に最も欠けているものだからである。
解散こそが唯一の再出発
有権者は一度の失敗を長く忘れない。
自民の裏金問題しかり、民主党政権のマニフェスト崩壊しかり。
今回の中道改革連合の電撃結成と歴史的惨敗は、それらに匹敵するかそれ以上の失策だと言わざるを得ない。
来年には統一地方選、再来年には参院選が控えている。
この看板で戦いたい候補者が、いったいどれだけいるだろうか。
国民民主の玉木雄一郎代表は合流希望者からの連絡があることをすでに認めている。
船は静かに沈み始めている。
わたしの結論はシンプルである。
中道改革連合は一刻も早く解散すべきだ。
国民民主や維新への合流でもいい、立憲や公明に戻るのでもいい、あるいは新党を立ち上げるのでもいい。
どの道を選んでも、今のまま漂流を続けるよりはるかにましである。
力のある議員は確かにいる。
だからこそ、沈む船にしがみつくのではなく、早く決断してほしい。
有権者が見ているのは過去の栄光でも悲劇のドラマでもなく
覚悟を持った再出発の姿なのだから。




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