
またか、と思った人は少なくないだろう。
高市早苗総理が衆院選後、自民党の当選議員315人に約3万円のカタログギフトを贈ったという報道。
週刊文春が火をつけテレビが大きく取り上げ野党が一斉に色めき立つ。
何度も見てきた光景である。
だが今回ちょっと違う動きがあった。
中革連の泉健太衆院議員がXで放った一言。
毎日新聞の「予算審議に影響を与える可能性がある」という投稿を引用し、「アホいうたらあかんよ」とバッサリ切った。
痛快だった、あのポストは。
泉健太が見抜いた「犬笛報道」の構造
泉氏の主張は明快である。
「いつもこうやって野党を疑惑追及に向かわせてきた。でも乗る必要はない」
メディアが「批判は必至」「審議に影響」と書けばまるで野党がそう動くのが当然かのような空気ができあがる。
そして実際に野党はその空気に乗って国会質疑を疑惑追及一色に染めてしまう。
結果どうなるか
肝心の予算審議や法案審議がおざなりになり、国民生活に直結する議論は後回し。
テレビのワイドショーは盛り上がるが国民の暮らしは何ひとつ良くならない。
泉氏はこの構造をはっきり言語化した。
「中道は、国会で政策質疑を優先する。高市総理には、まず国会外で、会見や質問状で説明を求めよう。総理の対応が誠実かどうかは国民が判断する」
これこそ野党がとるべき姿勢ではないか!?
そもそも今回のカタログギフト配布は、政党支部から議員個人への寄付であり政治資金規正法上は合法である。
維新の吉村洋文代表も「合法なものできちんと説明を尽くせばいい」と述べた。
石破茂前総理がポケットマネーから10万円の商品券を配った件とは法的な枠組みが異なる。
合法であっても国民感情として引っかかる部分はあるだろう。
だからこそ、国会の貴重な時間を使うのではなく記者会見や質問状で説明を求めるという泉氏の提案は極めて合理的である。
小川淳也代表の既視感――立憲時代と何が変わったのか
一方、同じ中革連でもまるで違う対応を見せたのが小川淳也代表だった。
25日の代議士会で小川氏は「ギフトを新人議員にばらまくということ自体の倫理観」と発言した。
すると周囲から即座に「全議員」とツッコミが入る。
「全議員、そうなんですね」と驚く小川代表。
これは笑えない話である。
事実関係すら正確に把握しないまま批判のトーンだけは一人前。
前の晩から散々報道されていた基本情報を野党第一党の代表が知らなかったのだ。
小川氏は「古い自民党の体質を看過するわけにはいかない」と息巻いたが
この姿はかつての立憲民主党幹事長時代そのものである。
石破前総理に対して「印象操作だ」と反論されたあの国会質疑と、根っこは同じ。
事実の精査より先に批判の言葉が口をついて出てくる。
立憲民主党から中道改革連合へ。看板は変わった。
しかし小川氏の政治スタイルは、驚くほど何も変わっていない。
スキャンダルの匂いがすれば飛びつきテレビ映えする批判ワードを並べでも政策論争には踏み込まない。
かつて有権者が立憲に突きつけた不満は、まさにこの「批判ばかりで対案がない」という点ではなかったか。
泉氏と小川氏の対比は中革連の内部に走る深い亀裂を映し出している。
メディアの犬笛に踊らされず政策で勝負するのか。
それとも旧態依然のスキャンダル追及路線を続けるのか。
有権者はもう、とっくに気づいている。
国会中継を見て拍手が起きるのは相手を追い詰める場面ではなく
鋭い政策提案が飛び出す瞬間だということに。
3万円のカタログギフトより国民が知りたいのは、物価対策であり、安全保障であり、社会保障の将来像である。
その優先順位を見誤らない政治家にこそ一票を託したい。




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